センター試験後、従兄弟から玉音放送が送られてきた話
バグダッドってすごい濁点多いですよね。胸の奥にまでズンズン響く重低音。
どうも、梅こんぶです。
センター試験がありましたね。結構日にち過ぎてますけど。
今頃受験生は二時試験に向けて猛勉強しているでしょうか、はたまたセンター利用で自ら受験生活に終止符を打ち遊び呆けているでしょうか、はたまた受験が終わった私立組が羨ましすぎてイケナイ感情が芽生えているでしょうか、はたまた従兄弟から送られてきた玉音放送を聞いて途方に暮れているでしょうか。
そうです、1番最後は紛れもなくこの私のことです。
"夏休みを制するものは受験を制す"
この言葉を全力でスルーした野郎は、紛れもなくこの私のことです。
夏休みは、応援団に所属して体育祭の準備に没頭しておりました。「軍ダンス」という100人でポンポン持って踊りちらかすカオスな催しを、応援団として企画実行していました。100人で音楽に合わせて「梅キューモロキュー肩脱臼!」「黙れマルフォイ黙るフォイ!」と叫ぶ、圧倒的カオス空間を作り出すことに成功。その為に、勉強時間を無くすという、カオス思考を作り出すことにも成功。浪人生でも目指してたのでしょうか。長期的スパンでも物事を考えられるという、前向きな捉え方をしてもよいのでしょうか。カオス。
体育祭も無事終わり、現実を薄々感じつつも、だらだら勉強しない日々が続きました。
金持ちの浮世離れしたマダムの担任は「〇〇の推薦受けてみる〜?」と「あのラーメン屋おいしいらしいよ〜行ってみようよ〜」くらいの感覚で勧めてきやがり、勉強しなければならない現実から目を背けたい私の背中を、どすこいどすこいと押してきます。
(昨日食べたラーメン)(聞いてない)(載せたい衝動には逆らえない)(よね)
その話に乗った調子のいい野郎は、紛れもなくこの私のことです。
結果、不合格。
ワンチャンいけんじゃね?という甘ったれた気持ちで挑んだ見返りです。
時既に12月中旬。
大晦日に従兄弟が実家に遊びに来ました。
志望校を聞かれ、口に出す事で高まる志望度。 半ば諦めていた気持ちが翻り、絶対行くという信念に変わりました。「遅い」なんて正論は受け付けていませんので悪しからず。そしてそこで初めて現実と向き合う事になるのです。薄々感じていた自分の実力のNASAを一回確かめてみようと、急いで自室に向かい、とりあえず数2Bセンター過去問を解いてみる。解きながら年を越す。やばい、年を越してしまった。もしかして時間が足りないのではないのか。そんな事自明であったのに、ああ、死んだ、アーメン。まじうける。うけぽよ。うけぽようけぽようけぽようけぽようけぽようけぽようけぽよぽよぽよぽよ〜〜ぶっとび〜〜〜〜〜〜白目白目白目
意識を朦朧とさせながらも解き終わり、恐る恐る採点。
低すぎる点数に驚愕。信ジラレナイ。ワシッテイッタイ...。意識が再び朦朧。迫り来る恐怖。息切れ。動悸。吐き気。目まい。まるで、薬の効用欄。
それから狂ったように勉強しました。時既に1月。ワロス兼カオス。
そして当日。
負け戦に挑むながらにも、1発やったるでと謎な気合いで、センター会場に1番乗りで登場。落ち武者の登場である。絶望という名の矢が体の中に刺さっている。顔色も悪い。多分、緑とかそういう色をしていたと思う。髪の毛もスチールウールみたいだったと思う。多分ヒゲ生えてたと思う。カビも生えてたと思う。きもい。きもいながらに、精一杯解いた。
そして
遂に
自己採点
の
お時間
パフパフ
電卓バキッ
大学一覧冊子ビリッ
パフパフ
ブーーーーン
まあ、察してくれましたよね。そういう事です。どうもこうもそういう事です。
例の従兄弟がどうだったとLINEで冷やかしてくるわけですよ。全てを伝えましたよ。人生詰んだと。そしたらですよ。
「まあ、これでも聞けよ」
玉音放送...
ああ、終戦か。戦いが終わったのか。
何に負けたのかよくわからないけど、どうやら負けたらしい。
はは。オワタ。終戦万歳。
終戦してから4年経ちましたが、このセンター試験の出来事は鮮明に覚えています。きっと忘れる事はないでしょう。今思うと、この事をネタにできるし、いい思い出だったなと思います。この後、狂ったように二次試験の勉強をし、今通っている大学に無事拾われて受験終了しました。本当に懐の広い大学です。マザーテレサ大学です。マザーテレサの懐広くなかったら教えてください。テレサ信じてるぞ。
まあ何がともあれ、
「絶対合格するんだ」
この強い意志と覚悟、大事なんでしょうね。
よし、
「絶対明日ラーメン食べるぞ」